戦争と平和という小説を聞いたことがあるでしょうか。
国語の授業で習うこともありますし、世界史の授業などでも出てくる小説ですよね。
映画やオペラにもなっていますので、そちらで触れたことがあるという人もいるかもしれません。
ここでは戦争と平和という小説について紹介します。
ナポレオン戦争の時代が舞台
これはナポレオン戦争の時代を舞台にして描かれたものであり、例えばアウステルリッツの戦いやボロディノの戦い、モスクワの制圧しながら敗北に追い込まれていくロシア遠征など、フランス軍の歴史的背景を細かに描写した小説になります。
決してノンフィクションというわけではなく、1805年から1813年にかけて、ロシアの貴族の興亡と恋愛、新しい時代への意識などを描いた群像小説です。
登場人物の1人、ピエール・ベズーホフは著者トルストイの分身であると考えられています。
フランス語でも親しまれる
ナポレオン戦争の時代を舞台にしたこの戦争と平和という小説はもともとロシア語で描かれましたが、後に現代的なロシア語に直され、フランス語でも愛されるようになりました。
もともと著者であるトルストイを含め、上流階級の人々はフランス語を教養として勉強していたのです。
そのため、このトルストイの作品の中では貴族の会話にフランス語が用いられており、名前をフランス語風に呼ぶことがあります。
また、当時ロシア貴族が導入していたフランス文化の影響なども表現されています。
そしてそのままナポレオンが生まれ育ったフランスにも影響を与えるようになりました。
オリンピックなどでも愛される
2014年2月7日、ロシアにてソチオリンピックの開会式が行われました。
その時に戦争と平和の舞踏会場面が表現されていたことも多くの人の記憶に新しいのではないでしょうか。
また宝塚歌劇団でも星組が戦争と平和を講演しており、ブロードウェイなどでも愛されています。
日本においては2019年1月5日から1月27日にかけて東京芸術劇場プレイハウスで行われた戦争と平和という舞台が日本初演となりました。
映画も1915年、1956年、1965年と作られており、テレビにおいても英国放送協会やイタリア放送協会などがこの戦争と平和を取り上げています。
まとめ
いかがでしょうか。
ナポレオンの時代に作られた戦争と平和という小説は今では世界中で愛されており、教養として知っておくべきものとも言えるでしょう。
小説を読むとなると大変かもしれませんが、ストーリーを知っておくくらいの教養は持ち合わせておきたいものです。