ナポレオンが率いた大陸軍について

大陸軍というのはナポレオンが率いるフランス軍のことを指しています。

大陸軍と戦ったのは同盟軍であり、ヨーロッパ諸国が結んだ対仏大同盟をもとに結成されていました。

それならば大陸軍とは一体どのような軍隊だったのでしょうか。

ここではナポレオン戦争の中心になった大陸軍について解説します。

前身は大西洋沿岸軍

大陸軍とは、もともとはイギリス本土侵攻を目的としてブローニュに配置された方面軍です。

これは1804年、180,000人の兵士で構成された軍隊ですが、1805年にナポレオンはイギリスの上陸作戦が実現困難であることを悟り、目的の変更を行いました。

ちょうどその時第3回対仏大同盟ができていましたのでその口実を用い、ナポレオンは1805年8月29日から大陸軍という言葉を使うようになったのです。

大西洋沿岸群をライン川に向けて進め、参謀長官に宛てた手紙の中で”Grande Armee”という言葉を用いたのが大陸軍の始まりです。

大陸軍の活躍

1805年にはロシアとオーストリア、1806年から1870まではプロイセンとロシア、1808年から1814年まではスペイン半島、1809年にはオーストリア、そして1812年のロシアとの戦いでは大陸軍という名前が使われていました。

ナポレオンはこの大陸軍に外国人兵士を積極的に加え、1812年には兵士の数は685,000人を超えていたと言われております。

フランス軍でありながら多国籍軍街として知られており、特にロシア遠征に負けた後もまだまだ新しい兵士たちを加え続けていきました。

この大陸軍は1815年の100日天下まで戦いを続けていきましたが、1815年には大陸軍ではなく北方軍と言われるようになっていました。

ナポレオンが率いる軍隊

大陸軍は事実上、皇帝であるナポレオンが直接率いる軍隊でした。

そして側近たちが皇帝軍事本営として指揮統率を手伝っていたとされています。

ナポレオンの安全を保障し、戦争指導を行い、指揮伝達を円滑にするための機関であり、幕僚本部と皇帝近衛対し機関で構成されていたと考えられています。

侍従武官はナポレオンの最も近いところにいる側近であり、作戦を考え、指揮統率を行う手助けをしていました。

仕事内容は様々であり、ナポレオンにとても忠実で様々な戦いで共に戦闘に加わった経験を持つ人物たちが任命されました。

まとめ

いかがでしょうか。

どうしてもナポレオン戦争というとナポレオン1人が活躍していたように感じますが、当然ながらナポレオンを助けた兵士たちがたくさんいたのです。

大陸軍はナポレオン戦争の中心的役割を担い、様々な戦いに於いてフランスを勝利に導いていたのです。

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