ナポレオン戦争とアメリカのかかわりについて

ナポレオン戦争と言えばフランスの戦争、と思っている人も多いかも知れませんね。

確かにナポレオン戦争はフランスですが、そんなナポレオン戦争はアメリカにも大きな関わりを持っています。

ここではナポレオン戦争とアメリカの関わりについて解説します。

ルイジアナの売却

もともとアメリカはイギリスの植民地でした。

しかしそのアメリカの1部はフランスのものでもあったのです。

例えばアメリカにはニューオリンズという地域がありますが、これはフランス語ではニューオルレアンと呼ばれます。

1803年、フランスはアメリカにルイジアナを売却しました。

2,100,000平方キロメートルを超える巨大な領地をフランスは15,000,000ドルで売却することにしたのです。

このお金はオランダのホープ商会とイギリスのベアリング家が出したと言われています。

アメリカは板挟み

フランス革命戦争やそれに続くナポレオン戦争において、アメリカはイギリスとフランスの板挟みに会うようになりました。

また、1776年に独立したばかりのアメリカ合衆国は独立戦争の際、フランスから財政的な支援を受けていたにもかかわらず、フランス革命戦争やナポレオン戦争においては一切関わらないという中立主義の立場をとったのです。

しかし、ナポレオン戦争において大陸封鎖手が出されると、イギリスは逆にフランスに対して海上封鎖を行いました。

しかしイギリスがアメリカの船を利用したことにより、アメリカが反発して米英戦争が起こったのです。

つまり、ナポレオン戦争はアメリカとイギリスの対立に大きな影響を与えたと言えるのです。

米英戦争の原因

とは言え、米英戦争はナポレオン戦争によってのみ起こったというわけではありません。

この戦争が起こった背景にはナポレオン戦争以外にも様々なものがあり、例えばアメリカとイギリスが奪い合っていた土地がインディアンの領土であったため、インディアンがアメリカとイギリスに対して戦いを挑んだ、という説もあります。

また、白人たちがインディアンの土地を狙っている一方で、イギリスがインディアンたちを扇動した、という意見もあります。

白人たちにとってインディアンの土地を手にするにはイギリスを倒すしかなかった、という考え方です。

まとめ

いかがでしょうか。

このように見てみると、ナポレオン戦争はアメリカにも大きな影響を与えていることがわかります。

全く違うところにある国なのにも関わらず関わりがあるなんて、歴史は面白いですね。